2025年3月5日(木)教授会にて、松浦恵子センター長による「2024年度子育て世代の医療職支援事業(厚労省)管理職研修」が行われました。
松浦教授は、女性医療人キャリア支援センターの取組や男性育児休業取得に関わる現状・ナッジについて言及しました。さらに、ダイバーシティ推進のために大切なこととして、「アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)」の認識と、「心理的安全性」の確保についてお話しました。
アンコンシャス・バイアスとは性別や立場で「こうあるべき」「きっと無理だろう」など、無意識に持ってしまう偏見を指します。こうした偏見を自覚し、その影響を軽減するために、職場全体で意識を高める研修やフィードバック、自己評価シートが推奨されます。
心理的安全性とはチーム内で安心して自分の意見や感情を伝えることができる状態を指します。心理的安全性が高いと、コミュニケーションの活性化、生産性の向上、新しいアイデアの創出につながります。逆に低い場合にはパワハラ、離職率の増加、モチベーションの低下が起こりやすくなります。
大分大学医学部附属病院は、これらの視点を通して、医療現場における多様性(ダイバーシティ)と公正性(エクイティ)、包括性(インクルージョン)の推進を目指しています。