活動紹介

活動報告

平成28年度第1回意識啓発セミナー開催

2016年9月15日(木)

9月15日(木)挾間キャンパス中講義室において、平成28年度第1回女性医療人キャリア支援センター意識啓発セミナーが開催されました。講師にお迎えしたのは、宮崎大学の医療人育成支援センター教授の小松弘幸先生。
今回のセミナーでは、まず最初に、大分大学医学部附属病院の医局の復帰・継続・活躍支援の取り組み発表がありました。
腫瘍・血液内科の緒方先生からは、「女性医師を決して二軍と思わない」「キャリアアップに責任をもつ」「大変な状況を理解しサポートする」「外勤やローテーションなどで給与に配慮する」「関連病院を含め、グループ全体で支える体制を作る(大学以外にもママさん体制の病院を作る)」というママさん女性医師への支援内容を掲げて下さり、『すぐには解決できないことばかりだが、できることから少しづつ、みんながHappyに。』と腫瘍・血液内科の取り組みを発表してくださいました。
産科婦人科の平川先生は、実際に同僚の方々や上司にインタビューしてくださり、その内容や、ご自身の子育てと仕事の両立の経験をふまえ、発表してくださいました。産婦人科の女性医師は年々増加しており、皆、悩みながら働き方を模索しているが、産婦人科では、医局の理解と強力なサポートで、個々の状況に合わせて柔軟に対応している。そしてキャリア形成にも前向きであるとまとめられていました。
小松弘幸先生の講演は「医療人夫婦のワークライフバランス~夫は変わる?変えられる?」「キャリアは誰のためのもの?」の2部構成で進められました。
まず「医療人夫婦のワークライフバランス~夫は変わる?変えられる?」では、宮崎大学での現状や取り組みをご紹介いただき、「個人の問題」と「システムの問題」を整理することが大事で、ただしワークライフバランスのあり方や価値観は人それぞれで、結局は「みんなが少しずつ譲り合う、少しずつ折れる」が出来るかどうかが鍵(共存共栄)だとまとめられていました。
続いて「キャリアは誰のためのもの?」では、ご自身の選んできた道、選択してきた道を振り返り、「正しい選択かどうかを予見することは出来ない。自分の行いの結果が正しい選択だったかどうかを決める」。環境への不満を訴えるより、“現状での最善策は何か”を考えられる人が新たなチャンスを手に入れ新しい発想を生み出す。リスクはチャンスで、リスクに飛び込んだら「幸福の計画的偶発理論」が作動するかもしれません。と講演いただきました。
参加者の皆さんからは、「“女医”ということだけでなく“医療人”としてどのような意識を持って働くのか、とても考えさせられました」「個人をとりまく環境が“ゆずりあう”“支えあう”ことが大切だと思いました」「大変ためになりました。このようなセミナーを通じて意識が少しずつ高まっていくと思います」などの感想が寄せられ、それぞれのワークライフバランスやキャリアについて見つめなおす良い機会になったのではないでしょうか。

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