活動紹介

男性医療人パパの会

第2回目となるパパの会が開催されました

2017年2月3日(金)

開催後記(パパの会代表・腎臓内科 中田医師)

よく言われることですが、日本の女性の社会進出の国際順位の低さは、2016年度で、111位と惨憺たるものです。お隣韓国も同じぐらいですが、これは、発展途上国であるアフリカ、あるいは、昨今話題のアラブ諸国と比べてもそう変りないのが現状だと思います。
今後、間違いなくやってくる人口減少社会に対しては、出生率の維持や女性の活躍が待ったなしだと言われています。
先の女性活躍の低さとおそらく、そして強く相関していると思われるのが、男性への育児(介護)の積極的な参加というのが、不可欠あるいは、ミラーイメージのように反映されるのは、女性活躍が進んでいる欧州の国々を見ると明らかだと思います。

そこで、当女性医療人キャリア支援センターでは、上記を踏まえ、男性医療人の育児参加、あるいは、配偶者が、医療人である場合も多いので、配偶者という視点から女性活躍に必要なこと等が、聞けたらいいなという思いで、昨年より「医療人パパの会、通称ペンギンズ」を開催しております。

ただ、昨年もある程度育児に積極的な方にお声をおかけしても、奥ゆかしいのか「いや、そういうのはいいです。」と断られることもあり、また、「一体そういう集まりをして、目的はなんなんですか?」と率直なご意見も頂戴し、くじけそうにもなりましたが、第2回をすることにしました。

その目的ですが、このような制度が根づくには、「社会的インセンティブ」「ペナルティ」といった制度作りが、必要なことは言うまでもないことですが、同時にそういうことが許される職場の雰囲気づくりも不可欠と思い、今回は、より多くの方、また他職種の方にお声をおかけした結果、なんと昨年度を大きく上回る他職種、多数の方にご参加いただきました。

その中で、一番驚いたことは、「法人として大分大学では、過去5年間男性の育児休暇の取得はない」が、通説だったのですが、ある診療科では、妻の産前産後は、科の伝統的に、2週間の休暇が認められているというすばらしく進んだ診療科がありました。また、今年新たに、消化器外科の先生が、なんと、育児休暇を取得されていました!(後日記事掲載予定)

もちろん、この会を開いたことで、何かがすぐに変わるとは思っていません。しかし、昨年よりはるかに参加者が増えたのは、社会の意識、皆様の意識が少しずつ変わりつつあるのも要因ではないでしょうか。

節分の日、本来なら家で豆まきをしないといけないお父様方(一部奥様や子供たち)に、貴重な時間を割いて集まっていただき、誠にありがとうございました。会の詳細な内容は、記事をご参照ください。

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