活動紹介

活動報告

第26回玉樹会総会レポート

2016年8月27日(土)

第26回 玉樹会総会 8月27日レンブラントホテル
シンポジウム 「一生活躍するキャリアのために」
基調講演 松浦恵子先生 「女性医師の活躍のために卒業生としてできること」

 

パネリスト
・花田俊勝先生(細胞生物学講座 教授)
・花田礼子先生(神経生理学講座 教授)
・中田健先生(附属病院腎臓内科)
・長野徳子先生(附属病院循環器内科)

 

会場には、河野先生、松浦先生の部活の後輩にあたる学生さん達もたくさん参加されており、女子学生から「子育てが負担に感じることはありませんか?」という質問がありましたが、花田礼子先生から「確かに、大変だと感じることもあるが、子育てをする中でむしろ公私ともに時間的マネージメント力が向上し、物事の捉え方が柔軟に変わった面もある。」と答えられていました。先日、大分大学医学部の卒業生の同窓会である玉樹会(会長 1期生河野義久先生)の第26回総会にて、シンポジウム「一生活躍するキャリアのために」が開催されました。 当女性医療人キャリア支援センター副センター長・男女共同参画推進室長である 松浦恵子先生が、基調講演「女性医師の活躍のために卒業生としてできること」を講演され、その後、4人のパネリスト<花田俊勝先生(細胞生物学講座 教授)、花田礼子先生(神経生理学講座 教授 お二人はご夫妻)、臨床からは、当センターのメンバーである中田健先生(附属病院腎臓内科)と長野徳子先生(附属病院循環器内科)で、河野義久先生ご司会のもと、パネルディスカッションが行われました。講演では、松浦恵子副センター長が、自分のキャリア、この活動に取り組むきっかけや日本の医師、女性医師の働いている現状を述べられた後、当センターのこれまで の支援活動について発表しました。
パネルディスカッションでは、現在子育て真 っ最中の花田先生ご夫妻から、夫の立場として俊勝先生から「十分に手伝えていない」と反省の弁を述べられた一方、礼子先生からは「実際に子育てをしてみると、男女の生物学的な違いを感じることが多々あり、子育てについては男性に女性と同様のことを求めるのは厳しい面もあるのではないかと感じる。例えば、夜中に子供がいても男性の場合は目が覚めないとか。子供にとっては母親でないといけない時や事柄もたくさんあることがわかった。また、産後の急激なホルモン変動による体調の変化などは実際に経験してみて、初めて神経内分泌学的、生理学的に実感することも多かった。」と述べられました。長野先生も「現在両親と同じマンションに同居し、支援は受けてはいるが、PTAなど親でないとできない行事もあり、周囲の理解や協力を得て、仕事を継続している。」 と述べ、「夫が夜中起きないのは、一緒ですね」という言葉は、男性には耳の痛い話でした。
他にも会場からは、経営者の立場として子育て経験のある医師の、「(さまざまな工夫により)仕事の面ではトラブルになることは少ない」というご意見や、河野先生の病院での子育て中の女医さんに対する支援や、ご身のエピソードとして「(自分は)イクメンではなかったが、現在はもっぱらイクジイをしている」というお話もありました。
最後に、松浦副センター長が、未来のために本活動をしていること、最終的には、女性だけの支援にとどまらず、介護やご自身の病気、外国籍の方など様々な方が活躍できる環境作り「ダイバーシティ」を目指していること。そのために一番不可欠なことは、「『相手を思いやる気持ち』それがすべてに通じる」という話でまとめられました。
1時間30分という時間があっという間で話し足りないくらいでしたが、大変貴重な機会を作っていただいた河野先生はじめ、関係の皆様に感謝申し上げます。

 

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