活動紹介

活動報告

医学部4年生を対象に「医師のキャリアとワークライフバランスを考える」講義が開催されました。

2016年11月30日(水)

11月30日(水)挾間キャンパス臨床中講義室にて、医学部4年生対象に「医師のキャリアとワークライフバランスを考える」と題したキャリア教育の講義が開催されました。
本学では初の試みで、”学生が卒業後、様々なライフイベントや岐路に立たされた時に、自らのキャリアの形成や、ライフとの兼ね合いをどのように選択していくのか”を考えることを目的として取り組みました。
最初に、腫瘍・血液内科の緒方正男先生と産科婦人科の平川東望子先生が、自らの歩んできたキャリアやその過程でのご苦労、また年々増えつつある女性医師に対しての医局のサポートや配慮などをお話いただき、学生は現役医師のリアルなお話に真剣に耳を傾けていました。
その後、学生はチュートリアル室に移動し12のグループに別れて、仕事と育児の両立を目指す共働き夫婦が問題に直面した時に、どのように解決していくかを、提示された2つの事例を基に討論を行いました。

《事例1》夫婦ともに大事な仕事の予定が入っている日に、子どもが熱を出したという設定。
《事例2》妻に海外留学の話が出たが、小さな子供がいる。どうするのが良いかという設定。

グループ毎に事例の問題点、解決策、最善と考える選択と理由についてプロダクトを作成しました。
その後講義室に戻り、グループで話しあった過程と結論を、ロールプレイをしながら発表してもらいました。
ロールプレイはグループ毎に大変工夫を凝らしたもので、それぞれ夫婦役のほかにも、両親役であったり、上司役であったり、笑いたっぷりの楽しく、昼ドラ張りの熱演をしてくれたグループもありました。
進行係の学生の采配・時間配分も見事でした。

また男女共同参画推進室室長の松浦恵子先生による「ワークライフバランスミニ講義」もありました。
質疑応答では、学生から介護についての質問が出たり、留学が妻でなく夫の場合ならこんなに悩むことはないだろうから、そこですでに男女の差が生じているという鋭い指摘まであり、関心の高さを感じました。
講義の前後でとったアンケート結果(以下に一部抜粋)からも、学生は、結婚や育児をしながら仕事やキャリアアップをしていくことを具体的に思い描いたり、考えたりする良い機会になったようです。
今後も、このようなキャリア教育を継続していきたいと考えています。

-アンケート自由記述抜粋-

 

《将来のパートナーに求めるものは何ですか?》

・共にキャリアや育児について考えてくれる人.
・仕事に理解を示してくれるか.
・支えあえる人.

《10年後のあなたはどうしていると思いますか?》

・医師をどんな形であれ続けていたいです.
・専門を決め日々精進、プライベートでは趣味を充実させる.
・留学したい.

《キャリア教育講義感想》

・将来について考えるきっかけになった.
・実際に働く先生の実体験を聞けて、将来のイメージがわきやすかった.
・ワークライフバランスについての理解が深まった。現役医師の話が聞けたのはよかった.
・実際にその先生が働いている医局の例などを示して下さったのでリアルでした.

《ワークショップ(グループ討論)感想》

・皆十人十色様々な意見があり、男女の違いだけでなく、同性間での考え方の違いに関心を持ち、良い討論になった.
・実際ありそうなシチュエーションで参考になりました.
・普段考えない問題について考えられて良かった.
・病児保育や子ども病院のキッズルームの存在などを知れて良かったです.

《発表(ロールプレイ)全体討論感想》

・他の班で出た考え方がとても新鮮に思えた。どの班も同じ結果になるかと思ったが、様々な考え方があることを知って良い経験になった.
・家族や上司がいかに重要かを考えさせられた。育休を使うというアイデアはとても良いと思った.
・みんなのロールプレイのレベルの高さ、ユーモアセンスが光っていて見ていて楽しかった。短い時間でよく作ったなと思った.

《その他自由記述》

・職場の環境に加えて、周りの人の理解が必要だと思った。留学した先生の実体験なども聞いてみたい.
・いろんな制度、施設を知っておくことが、ワークライフバランスの実現の大きな助けとなるのではないかと思った.
・今回のような講義があると、学生のうちから、男性も女性も働き方や子育てについて少しでも考えるよい機会になると思いました.

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